[No.1117-1]しあわせの使者
No.1117-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
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「あっ・・・」
「えっ!なに?」
パソコンのキーボードの上にそれは降り立った。
突然のことに思わず声が出てしまった。
「これ・・・」
オフィスに似合わないものだ。
どこから飛んできたのだろうか?
「たんぽぽの綿毛?」
「うん」
都心のそれも10階のビルの一室だ。
そう簡単には飛んでこれない。
「なんで?」
「こっちが聞きたいわよ」
私たちの疑問をよそに、綿毛が揺れている。
いや、揺れているというより生きているようだ。
「ほんと、動いてるようね」
まるで意思を持っているかのようだった。
なぜか私にまとわり付いてくる。
「好かれた?」
「あははw」
でも、そんな風に見えなくもない。
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