[No.1118-2]それ以上言わないで!
No.1118-2
「珍しい・・・こともないか?」
「さぁ、どうだろうね」
メジャーではないことは分かっている。
「これには理由があって」
「理由?」
実家に帰った時、かぼちゃの味噌汁が出たことがあった。
子供の頃は、一度も出たことがなかったのに。
「最初はエー!みたいな感じだったけど」
食べてみると実に美味しかった。
かぼちゃの甘みがみそとあう。
「私は食べたことないな」
「僕だってそうだったさ」
それからと言うもの、自分で作ることさえあった。
ただ、カボチャは冷凍食品を使った。
「わかる!面倒だもんね」
「そう!硬いし」
その点、冷凍食品は便利だ。
下茹でしているから調理も早い。
「話を聞いてたら無性に食べたくなってきたよ」
「僕も・・・」
そんなこんなで夕食の献立が決まった。
「白いご飯と相性が良くてさぁ・・・」
「それ以上言わないで!」
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