« ホタル通信 No.495 | トップページ | [No.1109-2]やさしい雨 »

[No.1109-1]やさしい雨

No.1109-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------

確かに雨の予報はあった。
だから、降ってきてもおかしくはない、でも・・・。

「あっ・・・降ってきた?」
「・・・」

乾いた道路が見る見るうちに黒光りに変わる。
にわか雨ではなさそうだ。

「気にしてる?」
「・・・まぁな」

僕の雨男ぶりは皆に知られている。
だからこその発言だ。

「それにしても」
「感心しちゃうほどのタイミングね」

褒められているわけではない。
つまり、バットタイミングという意味だ。

「すごいだろう!」

ここは開き直るしかない。

「そうね、ある意味w」

彼女がクスクスと笑い出した。

「でも、19時から雨だって予報が出てたでしょ?」
「気にすることはないわよw」

という割には笑いが止まらないようだ。

(No.1109-2へ続く)

| |

« ホタル通信 No.495 | トップページ | [No.1109-2]やさしい雨 »

(045)小説No.1101~1125」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ホタル通信 No.495 | トップページ | [No.1109-2]やさしい雨 »