[No.1109-1]やさしい雨
No.1109-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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確かに雨の予報はあった。
だから、降ってきてもおかしくはない、でも・・・。
「あっ・・・降ってきた?」
「・・・」
乾いた道路が見る見るうちに黒光りに変わる。
にわか雨ではなさそうだ。
「気にしてる?」
「・・・まぁな」
僕の雨男ぶりは皆に知られている。
だからこその発言だ。
「それにしても」
「感心しちゃうほどのタイミングね」
褒められているわけではない。
つまり、バットタイミングという意味だ。
「すごいだろう!」
ここは開き直るしかない。
「そうね、ある意味w」
彼女がクスクスと笑い出した。
「でも、19時から雨だって予報が出てたでしょ?」
「気にすることはないわよw」
という割には笑いが止まらないようだ。
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