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[No.1110-1]テクテク

No.1110-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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擬音は一種の発明だと思う。

「どうしたの急に?!」
「擬音がどうしたって?」

誰が言い出したかは知らない。
でも、擬音ほど便利な言葉はない。

「まぁ・・・そうよね」
「なんか、ほら・・・それ以外あり得ない」

擬音をいちいち説明するのは愚の骨頂だ。
擬音はそれだけで成立している。

「熱く語るね!」
「ほんと、どうしたの?」

そう思われても仕方がない。
確かに熱く語っている。

「私、夢があるんだ」
「彼氏が出来たら・・・」

今、彼氏は居ない。
正確には今まで居たことがない。

「高1なら、居なくても不思議じゃなくない?」
「ところで夢って?」

そう、私には夢がある。

(No.1110-2へ続く)

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