[No.1113-2]23時の壁
No.1113-2
「子供の頃は、23時が限界だったな」
「それは体力的なもの?」
友人の言う通り、体力的なものもあった。
その時間まで起きていられない。
「でも、それよりも」
「なんか、大人な時間なような気がして」
子供は23時まで起きていてはいけない。
そんな空気を感じていた。
「なるほど・・・言いたいことは分かる」
「でしょ!」
今では、23時なんて普通に通り過ぎる。
時には、電車の中に居ることだって・・・。
「だから、壁と言うか・・・」
超えてはいけない・・・そんな気持ちでいた。
「だから、おとなしく寝てたw」
「起きてたら、良くないことが起きてしまうような・・・」
そんな妄想をしていたこともあった。
「旧家の古い言い伝えみたいねw」
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