« [No.1113-1]23時の壁 | トップページ | [No.1114-1]生卵のアレ »

[No.1113-2]23時の壁

No.1113-2

「子供の頃は、23時が限界だったな」
「それは体力的なもの?」

友人の言う通り、体力的なものもあった。
その時間まで起きていられない。

「でも、それよりも」
「なんか、大人な時間なような気がして」

子供は23時まで起きていてはいけない。
そんな空気を感じていた。

「なるほど・・・言いたいことは分かる」
「でしょ!」

今では、23時なんて普通に通り過ぎる。
時には、電車の中に居ることだって・・・。

「だから、壁と言うか・・・」

超えてはいけない・・・そんな気持ちでいた。

「だから、おとなしく寝てたw」
「起きてたら、良くないことが起きてしまうような・・・」

そんな妄想をしていたこともあった。

「旧家の古い言い伝えみたいねw」

(No.1113完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.1113-1]23時の壁 | トップページ | [No.1114-1]生卵のアレ »

(045)小説No.1101~1125」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« [No.1113-1]23時の壁 | トップページ | [No.1114-1]生卵のアレ »