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[No.1105-2]桜は知っている

No.1105-2

「ねぇ、将来・・・」

友人がおもむろに口を開いた。
最後まで聞かずとも、言いたいことは分かる。

「私は・・・戻ってきたいけどな」
「都合よく行くかどうか分からないけど」

出来れば地元で働きたい。
けど、それを理由に仕事を選びたくはない。

「分かるよ、それ」
「私もそんな感じ」

もちろん、将来の絵描きはまだ出来ていない。

「その時はその時よ!」
「あーその投げやり感、好き!」

似た者同士の二人だ。
最後の最後まで息が合う。

「・・・いつ引っ越し?」
「そっちは?」

引っ越し日を確認し合う。

「・・・同じ日!?」

桜の花びらが私たちの鼻の上に、同時に落ちてきた。

(No.1105完)
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