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[No.1105-1]桜は知っている

No.1105-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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私たちは4月から別々の大学に通う。
頻繁に会うことはできないだろう。

「でも、一生の別れじゃないし」
「だね!スマホもあるし」

連絡ならいつでも取りあえる。
その点については良い時代だ。

「いい高校生活だったね」
「うん」

学校沿いの道を自転車を押して歩く。
今まで素通りだったのに。

「名残惜しいね」
「そうね・・・」

桜の花びらが宙を舞っている。
最高の演出かもしれない。

「来年は別々の場所で・・・」
「桜を見ることになりそうね」

友人の言葉に小さくうなずく私が居た。

「私の方が先に咲くかな?」
「多分、そうだろうね」

この後、数十秒間、無言が続いた。

(No.1105-2へ続く)

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