[No.1093-1]高貴な名前
No.1093-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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「ほんと、人懐っこいね!」
「だよな」
街中で見る鳥の中に、不思議な鳥がいる。
その特徴が人懐っこいところだ。
「なんて名前?」
「さぁ・・・」
頻繁に見れるわけではないが、珍しくは無い。
ただ、鳩やスズメに比べたら、見る機会は少ない。
「なんだよ、知らないの?」
「あなただって!」
この際、名前は無視しておこう。
喧嘩になる前に話を戻したほうが良い。
「ごめん、ごめん!」
「あっ!近付いてきたよ」
その言葉に彼女もすぐさま反応する。
「わぁ!こっちにおいで」
よからぬ方向に進まずに済んだようだ。
「あっ!今度は逃げちゃった・・・」
「あはは!」
ピョコピョコ動く姿が可愛い。
跳ねるというより、早歩きしている感じがする。
「なんて名前なんだろうね?」
「話を戻すの!?」
彼女が笑顔でそう言い放った。
もちろん、喧嘩する意思はない。
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