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[No.1088-1]ひとり○○

No.1088-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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「ねぇ、ひとりカラオケとか大丈夫?」
「・・・そうだな」

正直、行ったことがないから分からない。
大丈夫のような気もするが・・・。

「そもそもカラオケ自体、行かないし」
「私は全然、大丈夫よ」

人それぞれだと思う。
ひとりでも気にならない人も居る。

「俺はどちらかと言えば苦手な方かな」
「そう?そんな風には見えないけど」

でも、何をもって“ひとり”と言うのだろう。
極端な話、通勤だって皆ひとりだろう。

「そう言えばそうね」
「学生時代ならそうじゃないかもしれないけど」

会社に連れ立ってくる人はそういない。
いや、皆無と言っていいだろう。

「他にも色々あるだろう?」
「ひとりで行動することなんて」

彼女が言いたいことは分かっている。
本来、ひとりでは行かない所・・・それが定義だと。

「それに今の時代、ひとりでも不自然じゃないだろ?」

ひとり○○も、十分過ぎるくらい市民権を得ている。

(No.1088-2へ続く)

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