[No.1090-1]侵入!
No.1090-1
登場人物
女性=牽引役 男性=相手
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小学生の時、学校に忍び込んだことがある。
「泥棒?」
「な、わけないでしょ!」
とは言え、ある程度そのツッコミを期待していた。
「その頃、学校にイタチが出没するようになって」
学校で飼っていたニワトリたちが襲われた。
「・・・田舎に住んでたの?」
「そっちかい!」
話が前に進んでいかない。
まぁ、何かを期待しながら話す私も悪いのだが。
「それは否定しない」
「結構、自然が豊かな環境だったから」
それまで度々、目撃情報はあった。
でも、被害が無かったために対策は打たれなかった。
「けど、被害が出た」
「そう!学校は学校で・・・」
ニワトリ小屋をより強固な金網に変えるなど対策を施した。
でも、私たちは私たちで・・・。
「もしかして、捕まえようと?」
「うん」
別に本気で捕まえようとは思ってはいなかった。
でも、何となく、皆そんな雰囲気になっていた。
「で、学校に?」
「夜、忍び込むことにしたの」
もちろん、校舎内には入るわけではない。
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