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[No.1082-1]マカロニサラダ

No.1082-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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「食べないの?」
「これだけは無理!」

それなら“頼まなきゃいいのに”と素直に思う。
けど、その気持ちがわからなくもない。

「じゃあ、他のメニューにすればいいのに」
「だって、酢豚自体は好きなんだもん!」

案外、多いと思う。
酢豚は好きでもある食材だけは許せないという人が。

「一応聞くけど、パイナップルは?」
「好きだよ、とっても!」

思った通りの展開だった。
酢豚は好き、でもパイナップルは嫌いのパターン。

「何でわざわざ入れるかね~」
「別々に食べるものじゃん!普通」

彼女の普通は、料理の上での普通ではない。
ただ、違和感が全くないわけでもない。

「私も出来ればない方が好きだけど・・・」
「でしょ!」

酢豚が誕生したときにすでに入っていたのか。
それとも、後付けで入ったのか・・・。

「いずれにせよ、残すから」
「まぁ、無理強いはしないよ」

私なら、良い子ぶるつもりはないが残さず食べる。
これは両親からの教えだ。

(No.1082-2へ続く)

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