[No.1079-1]まぶしい人
No.1079-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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「なに凝視してるのよ?」
「えっ!?いや、その・・・」
すぐに答えられないから疑われてしまう。
別にやましいことはひとつもないのに。
「誤解だよ、誤解!」
「別に何も言ってないけど?」
誘導尋問に引っかかってしまったようだ。
不適な笑みを浮かべている。
「いじわるだな・・・」
「ちょっとからかってみただけよ」
そのちょっとで、いつもアタフタしてしまう。
多少なりとこちらに非がないとは言えないからだ。
「懐かしいんでしょ?」
「よ、よく分かるな!?」
自宅の近くに大きな競技場がある。
サッカーをはじめ、陸上競技なども行われている。
「まぁ、私も体育系だったし」
「あっ!そうだったね」
今日は高校の陸上競技が行われるようだ。
「この一体感がいいんだよな」
「一体感?」
当たり前かもしれないが、学校ごとにジャージが違う。
この違いこそが一体感を生む。
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