[No.1081-2]超・生活感がある話
No.1081-2
「ふ~ん」
怪訝そうな顔をしているが、話が終わりそうだ。
「言ってなかったけど・・・」
「俺、紅茶好きなんだよ」
知らなかった・・・。
紅茶を飲んでいる姿を見たことがなかったからだ。
「うそでしょ!?」
「だって、いつもコーヒーじゃない?」
カフェに行ってもコーヒーを頼む。
夏はアイスで、冬はホットで。
「カフェの紅茶ってさぁ、俺の口に合わなくて」
「まずいと言うことじゃなくて、茶葉の・・・」
好みの茶葉ではないらしい。
「じゃあ、どんな茶葉が好きなの?」
「普通に売ってる、ほらイエロー・・・」
彼が言い終わる前に、実物を差し出した。
「これ?イエローラベルだけど」
「そう!これだよ」
意外な展開だった。
彼が紅茶好きだということ、そして好みも同じだということ。
「もう一度使うんだろ?そのティーパック?」
「俺も、同じことしてるからさ」
知っててとぼけていたようだった。
でも、このお陰で彼との仲が深まったのは間違いない。
(No.1081完)
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