« ホタル通信 No.483 | トップページ | [No.1085-2]怪獣じゃない! »

[No.1085-1]怪獣じゃない!

No.1085-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
それは苦い思い出のひとつだ。
その原因は僕にあるのだが・・・。

「色んな人形を持ってたのね」
「あぁ、ウルトラマンが好きだったからな」

正しくは、ウルトラマンよりも怪獣の方が好きだった。

「満面の笑みの写真ばかりね」
「だよな!」

子供の頃の写真を見ている。
いたる所に、怪獣が登場している。

「今も持ってたらお宝ものだよ」
「そんな感じがするね」

捨てた記憶はないのに、現存はしていない。
多分、親が処分したのだろう。

「これなんてプレミアものだよ、きっと」
「これゴジラね!これくらいなら私も分かるよ」

ゴジラも怪獣だ。
ウルトラマンのくくりではないが。

「そうそう!」
「こっちは、ゴジラをパックた怪獣だよ」

ある特徴以外はほぼ同じと言っていい。
二体並ぶとそれが明確に分かる。

「まぁ、そんなゆるい時代だったよ」
「だろうね」

価格も覚えている。
ひとつ、360円だった。

(No.1085-2へ続く)

| |

« ホタル通信 No.483 | トップページ | [No.1085-2]怪獣じゃない! »

(044)小説No.1076~1100」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ホタル通信 No.483 | トップページ | [No.1085-2]怪獣じゃない! »