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[No.1075-1]!でいなら走

No.1075-1

登場人物
女性=牽引役  男性=相手
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多分、言うだろう・・・。

いや、絶対に言うに違いない。

「でいなら走!」
「ビックリマークの位置は違うけどね」

ほら・・・言った。
もう何十回もこれを聞かされた。

「あっ、そう・・・」
「何だよ、反応が薄いな!」

どうして男子って、こうも子供なんだろう・・・。
何度も何度も同じことを繰り返してくる。

「ハァ!?これで何回目よ!?」
「耳にタコどころか、イカが出来ちゃうよ!」

わざと意味不明な言葉で返した。
これくらいが丁度良い。

「おっ!なるほどね~」

会話が続くから逆にたちが悪い。
もう、この話は終わりにしたい。

「それで、でいなら走のことなんだけど」
「まだ、続けるの・・・」

エスカレーターに乗るといつもこうだ。
茶番の幕が上がる。

(No.1075-2へ続く)

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