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[No.1073-1]ヘリコプター

No.1073-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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「・・・」
「えっ!?なに」

彼女がジッと僕を見つめている。

「なに?空を見上げちゃって」
「そりゃ、ヘリ・・・」

言い掛けて気付いた。
そんなに立派な理由ではないことに。

「ヘリコプターだよ」
「今、バリバリ音がしてるだろ?」

理由は分からない。
でも、ヘリの飛ぶ音を聞くと見上げずにはいられない。

「そんなの知ってるわよ」
「珍しくもないよね?」

そう言われると返す言葉がない。
ただ、そんなに日常的でもない。

「そうだけど、毎日は飛んでないだろ?」
「まぁ、それはそうよね」

クセというものとは違う。
習性というか習慣というか・・・。

「逆に聞くけど気にならないの?」
「私?全然!」

ここは女子と男子の違いだろう。
性別で判断するのは良くないが。

「まぁ、やっぱり男子は見ちゃうよな」

早い話、飛行機や車と同じだ。
ちょっとした憧れの的なんだと思う。 

(No.1073-2へ続く)

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