[No.1071-1]大きな板チョコ
No.1071-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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はっきりとは覚えていない。
でも、記憶にはしっかりと刻まれている。
「なんか・・・変な表現ね」
「あはは!確かに」
記憶にあるのかないのか、いったいどっちなんだと。
でも、本当にそうな感じだ。
「世の中には存在しているようね」
「そうね、私も一応調べてみた」
小学生の頃の話だ。
父親がチョコレートを買ってきたことがあった。
「実際は買ったのか、もらったのかは不明だけど」
ただ、そのチョコレートが普通ではなかった。
「だよね、普通にお店に置いてなさそうだし」
それは普通の板チョコの4倍くらいの大きさだった。
「ちょっと、大袈裟かもしれないけど」
「感覚的にはそんな感じ」
今で言えば“パーティグッズ”のようにも思える。
つまり、ジョークの要素が強い。
「それも、1枚だけじゃなくて・・・」
5、6枚はあったと思う。
「お父さんは普段からそんな人?」
「ううん、全然!」
絵に描いた昭和のお父さん像そのままの人だ。
表現はよくないが・・・。
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