« [No.1077-1]ムーンフェイズ | トップページ | [No.1078-1]まだ早い »

[No.1077-2]ムーンフェイズ

No.1077-2

「で、何でこんな話を?」
「あぁ、そうだった」

最近、たまたま覗いた雑誌に特集が組まれていた。

「何だか懐かしくてさ」
「今だって売ってるでしょ?普通に」

確かに普通に売っている。
一過性のブームではなかったというわけだ。

「売ってるよ」
「・・・ん?」

別にレアでもコアでもない話題だ。
けど、皆が知っているわけでもないだろう。

「もしかして・・・」
「好きなの?」

僕の一方的な話だと思っていた。

「・・・まぁ、好きかな」
「何だよ!早く言ってよ!」

ここに来て意外な展開が待っていたようだ。
話して良かった話題だった。

「あなたが好きなのは知ってたわ」
「えっ!?話したことあったっけ?」

記憶にはないけど、以前話していたらしい。

「まぁ、細かいことは気にしない!」
「う、ううん・・・」

何だか訳がわからない、けど・・・
ムーンフェイズのように刻々と表情を変える彼女が居る。
S1077
(No.1077完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.1077-1]ムーンフェイズ | トップページ | [No.1078-1]まだ早い »

(044)小説No.1076~1100」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« [No.1077-1]ムーンフェイズ | トップページ | [No.1078-1]まだ早い »