ホタル通信 No.473
ホタル通信 No.473
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.586 巨人と私
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性
小説に出てくるふたつの巨大なマンションは実在しています。そりゃもう、巨大で・・・。
そのマンションは高さもさることながら、奥行きと言えばいいのでしょうか・・・厚みがあります。立方体を積み重ねたような外観で、例えるならサイコロを4つほど積み重ねて、それを超巨大化させたような感じです。
別にそのマンションに恨みがあるわけでもなく、嫌な思い出があるわけでもありませんが、その存在感に圧倒されている様を描いたものです。
なぜ、圧倒されていたのか、小説ではうやむやになっていますが、これも事実で何か明確な不安を抱えていたわけでもなく、ただ、ぼんやりとそう感じていた・・・というのがその答えと言えます。
「そんなことがありますよね?」と同意を求めるつもりはないものの、心のどこかでは言い知れぬ不安を誰かに知って欲しいと思う気持ちが小説になったような気もしています。
表面的には重々しい話ではありませんが、それでもコミカルなラストにしたかったため、友人がそのマンションに引っ越すようなオチにしてみました。
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