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[No.1061-1]昨日の敵は・・・

No.1061-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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猫好きなら知っている“あるある”だろう。
実家の猫もそうだった。

「うちの猫もそうだったよ」
「笑えるよね」

うちの猫は外でよくケンカをしていた。
特に珍しいことではない。

「ほんと!私が顔を出したら急に・・・」
「強がっちゃうもんね!」

やはり飼い猫だ。
元野良とは言え、現役の野良には勝てないだろう。

「私の顔を見た途端、張り切っちゃってさ」
「そうそう!それが可愛いところでもあるんだけど」

今まで以上に声を荒げ、相手を威嚇する。
私の方をチラチラ見ながら。

「いいとこ見せようとしてるのかな?」
「かもしれないね」

こちらが優勢にはなるが、それは私の影響だ。
相手の猫は、私にビビッている。

「それで、最近も同じようなことがあって」
「えっ!?猫、飼ってないよね?」

飼ってはいない。
実家の猫も随分前に死んでいる。

「野良よ、野良!」
「・・・野良?」

家の近くに野良猫が数匹棲みついている。
ただ、その内の一匹がやたら警戒心が強い。

(No.1061-2へ続く)

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