[No.1057-1]導かれるもの
No.1057-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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以前、YouTubeだったろうか・・・。
それを耳にしたのは。
「ねぇ、こんな経験ない?」
「どんな?」
何気なく時刻を確認したら、11時11分だった・・・。
つまり、偶然に同じ数字が並んでいた経験だ。
「まぁ・・・あるよね?誰だって」
「だよね」
もちろん、私も経験がある。
それこそ、11月11日に11時11分を見たことさえある。
「さすがに、秒までは分からなかったけど」
「すごいと思わない?」
とは言え、何が凄いのか。
自分が成し得たものではなく、単なる偶然の産物だ。
「すごい偶然だとは思うけど・・・」
「・・・それは間違いない」
ただ、あるとき、それに関してある情報を得た。
それは何らかの“知らせ”であるということを。
「知らせって、虫の知らせの知らせ?」
「うん、そんな感じ」
端的に言えばオカルト要素も入っているのかもしれない。
数字が何かを知らせてくれている・・・と。
「確かに偶然とは言え気にはなるよね」
「数字が揃うと」
だからと言って何かが起こったわけでもない。
「ただ・・・何かの転機と言うか・・・」
何かに導かれているようにも思える。
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