« [No.1055-1]メールの相手 | トップページ | [No.1056-1]足元の缶 »

[No.1055-2]メールの相手

No.1055-2

「じゃぁ、誰なのよ?」
「どうしようかな・・・」

他に彼女がメールを送るような人が居ただろうか?

「・・・もしかして、仕事関係?」
「ん~近いと言えば近いかな」

蓋を開けて見れば何とも色気のない展開になってきた。
仕事の関係者なんて・・・。

「なんだ・・・私はてっきり・・・」
「言っとくけど男じゃないわよ」

では誰なの?とあらためて疑問に思う。
けど、仕事関係だとすれば・・・。

「多分、当たらないと思う」
「私の知らない人?」

彼女が大きく首を横に振る。

「その逆で良く知ってる人だよ」
「・・・うそでしょ!?」

ますます分からなくなる。
でも、ちょっと引っ掛かるものがある。

「もしかして・・・自分自身?」
「おっ!あたりぃ~」

答えが分かればその理由も簡単だ。

「どうせスマホからパソコンに送ったりしてるんでしょ?」
「仕事関係のデータとか」

今度は首を縦に振る。

「そんなことより、あなたはどうなのよ?」
S1055
(No.1055完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.1055-1]メールの相手 | トップページ | [No.1056-1]足元の缶 »

(043)小説No.1051~1075」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« [No.1055-1]メールの相手 | トップページ | [No.1056-1]足元の缶 »