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[No.1052-1]愛情

No.1052-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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「学生時代、クラブ活動してた?」
「私?高校3年間、テニス部だったよ」

僕は陸上部に入っていた。
同じく、3年間続けた。

「それが何が?」
「説明しにくいんだけど・・・」

普通、部活は放課後に行う。
それは全国共通だと思う。

「まぁ・・・そうね、朝練とかはおいといて」
「うちの学校、それ以外にね」

授業の一環として、部活の時間があった。
国語や数学と同じ並びで。

「週に一度・・・金曜日だったかな?」
「へぇ~そうなんだ」

どうしてそれが設けられたのか理由は不明だ。

「多分、帰宅部対策と言うか」
「そうね、強制的に何らかのクラブに属させて・・・」

それも教育の一環と理解はできる、今なら。

「その授業のクラブも陸上部だったの?」
「ううん、それが・・・」

なぜか、陸上部はなかった。
確か、サッカーや野球部はあった記憶がある。

「じゃあ、なにクラブに入ってたの?」
「それが問題で」

球技は苦手としていた。
だから、1年生の時は、あるクラブに逃げてしまった。

(No.1052-2へ続く)

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