[No.1041-2]王様のアイデア
No.1041-2
「これどうなってんの?」
写真は多分、ニューヨークのマンハッタンのビル群だ。
「街の光・・・と言えばいいのかな?」
「そこに光ファイバーが通ってあって」
光源からの光が光ファイバーを通る。
光ファイバーが街の光を表現している。
「中に回転する部品があってさぁ」
「それで色を変えてるんだよ」
本物の街の光のように、光に動きが生じる。
さながら写真が生きているように見える。
「大袈裟ね!と言いたいところだけど」
「あなたにしては悪くない表現ね」
これを買った頃はインテリアに凝っていた時期だった。
とは言え、会社の独身寮だったけど。
「それにしても随分、構造に詳しいわね?」
「ほら、気になるだろ?」
興味本位で分解したことがあった。
どんな構造をしているのかと。
「じゃあ、もっと大事にしなきゃ」
「こんなに埃まみれになって・・・」
確かにそうだ。
「ついでに掃除をしておくよ」
「そうしなよ!」
では、ひとまず電源を切って・・・と。
「ちょっと待って!」
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