[No.1044-2]今も謎
No.1044-2
最初はゲームのためだと思っていた。
実際、彼女も僕もそのゲーム暦は長い。
「でも、僕が嫌いになったら・・・」
クローバーさえ、送ることも求めることもないと思う。
それなら他のプレーヤーにすれば良い。
「けど、今は僕だけだから仕方なく?」
比較的、難しいゲームだ・・・途中でやめた人も多い。
実際、身近では僕と彼女しかプレイしていないようだ。
「ただなぁ・・・」
「嫌いな人に送るのかな?」
もしかしたらそれはそれと割り切っているのかもしれない。
ゲームのためなら・・・と。
「まぁ、それ以外は連絡ないしな」
試しに正月にLINEを送った。
“謹賀新年”のスタンプだけを。
「見事に既読スルーされたよな」
予想はしていた。
けど、淡い期待もしていた。
「そして今も・・・」
クローバーの到着を知らせるメッセージが届いた。
| 固定リンク | 0
「(042)小説No.1026~1050」カテゴリの記事
- [No.1050-2]母の日(2021.05.20)
- [No.1050-1]母の日(2021.05.19)
- [No.1049-2]答えが来る(2021.05.18)
- [No.1049-1]答えが来る(2021.05.16)
- [No.1048-2]二十四の瞳(2021.05.13)
コメント