[No.1038-2]青春の1ページ
No.1038-2
「ある日、二人の後を・・・」
微妙な距離で歩く、もう一人がいた。
「・・・それって」
「理由は分からないけど」
仲たがいしていると考えた方が自然だろう。
単に遅れたのなら、走って行けば追いつく距離だ。
「二対一みたいな感じね」
「そうだね」
仲良し二人組なら、お互いひとりぼっちになる。
だから、ある意味、平等だ。
「でも、向こうは・・・」
「そうね・・・二人いるから寂しくはないか」
はしゃぐ二人組とは対照的な“もう一人”がいた。
二人の背中を追うような追わないような・・・。
「仲直りのきっかけは難しそうね」
さっきも言ったように向こうは二人いる。
今回のことで、ますます絆が深まることもあるだろう。
「だから心配でさ 」
三年間、彼女たちを見てきた。
「えっ!?ほんとに卒業しちゃうじゃん!」
これを青春の1ページとして片付けて良いのだろうか?
(No.1038完)
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