« [No.1038-1]青春の1ページ | トップページ | ホタル通信 No.460 »

[No.1038-2]青春の1ページ

No.1038-2

「ある日、二人の後を・・・」

微妙な距離で歩く、もう一人がいた。

「・・・それって」
「理由は分からないけど」

仲たがいしていると考えた方が自然だろう。
単に遅れたのなら、走って行けば追いつく距離だ。

「二対一みたいな感じね」
「そうだね」

仲良し二人組なら、お互いひとりぼっちになる。
だから、ある意味、平等だ。

「でも、向こうは・・・」
「そうね・・・二人いるから寂しくはないか」

はしゃぐ二人組とは対照的な“もう一人”がいた。
二人の背中を追うような追わないような・・・。

「仲直りのきっかけは難しそうね」

さっきも言ったように向こうは二人いる。
今回のことで、ますます絆が深まることもあるだろう。

「だから心配でさ 」

三年間、彼女たちを見てきた。

「えっ!?ほんとに卒業しちゃうじゃん!」

これを青春の1ページとして片付けて良いのだろうか?
S1038
(No.1038完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.1038-1]青春の1ページ | トップページ | ホタル通信 No.460 »

(042)小説No.1026~1050」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« [No.1038-1]青春の1ページ | トップページ | ホタル通信 No.460 »