[No.1038-1]青春の1ページ
No.1038-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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いつもの朝の風景が変わった。
とても小さなことだけど事態は深刻だと思う。
「ねぇ、こんな経験ない?」
「どんな?」
簡単に言えば友達と喧嘩して仲直りできない。
そして、そのまま卒業式を迎えてしまう。
「逆にあるの?」
「ううん、私じゃないんだけど」
毎朝、女子三人組を見掛ける。
制服と雰囲気からすれば中学生だと思う。
「その彼女たちのこと?」
「そう、ある日ね・・・」
三人ではなく、二人だった。
「おやっ?とは思ったんだけど」
そこに特別な感情は持ち合わせていなかった。
病欠か遅れたか・・・そんな程度だと思っていた。
「でも、それが数日間続いて」
そして“あること”で、その理由が分かった。
「あること?」
「・・・うん」
毎朝、彼女たちを見ていたからこそ気付いたと言える。
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