ホタル通信 No.461
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.426 不思議な恋
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:男性
実話度が示す通り、かなり事実にもどづいた小説です。本当にこのような中途半端な出来事が起こっていました。
今、考えても不思議でなりません。
明らかに好意を持たれていたはずなのに、何も進展せずに終わりました。友達以上恋人未満どころか、友達にすら値しなかったのかもしれません。
小学生の時は、男の子、女の子の関係でしたが中学にもなるとそうはいきません。お互い思春期ということもあるでしょうが、圧倒的に女子の方が大人でした。そう考えると、彼女の好意に圧倒されていたのか、それを受け止めるだけの度胸がなかったのか・・・自分では後者だと思っています。
とは言うものの、本当にそうだったのか、大いなる勘違いという可能性もゼロではありません。
結局、別々の高校に進み、言わば“自然消滅”したわけです。
もちろん、彼女が通う高校は知っていたし、通学する電車の中でも何度も会ったこともあります。
でも、昔のようなことは一切ありませんでした。都合よく考えれば、何もなかったことに対して、高校進学にあわせて冷めてしまったのかもしれません。
振り返ると、小学生の時にもらった年賀状はとても嬉しかったことを覚えています。
ですが、大人になった今、思うことは“はしゃぐ”幼稚な僕に対して、彼女はずっと大人だったということです。
| 固定リンク | 0
「(104)通信No.401~500」カテゴリの記事
- ホタル通信 No.500(2022.06.26)
- ホタル通信 No.499(2022.06.19)
- ホタル通信 No.498(2022.06.05)
- ホタル通信 No.497(2022.05.26)
- ホタル通信 No.496(2022.05.19)
コメント