[No.1040-1]だからそれが・・・
No.1040-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
-----------------------------
そうなった理由は分かっている。
一言で表せば女心を理解していなかったからだ。
「相談相手が私でいいの?」
「えっ!?逆にマズイの?」
女性のことは女性に聞く。
一番の方法だと思ったんだが・・・。
「いいけど、手厳しくなるわよ」
「なるほど・・・そ、そうだね」
なぐさめてもらいたいわけではない。
でも、厳しくあたって欲しいわけでもない。
「それはあなた次第ね!」
その危険性を考えていなかった。
火に油を注ぎ兼ねない。
「で、どんなことがあったの?」
「実は・・・」
昔からの知り合いとけんかした。
正確には“している”と思う。
「している?推測なの?」
「派手なけんかをしたわけじゃなくて・・・」
チャットアプリでのやり取りがきっかけだった。
仕事のことでお互いヒートアップしてしまった。
「仕事?」
「色気がないわね!」
女心を理解していたらここまで酷くはならなかったと思う。
| 固定リンク | 0
「(042)小説No.1026~1050」カテゴリの記事
- [No.1050-2]母の日(2021.05.20)
- [No.1050-1]母の日(2021.05.19)
- [No.1049-2]答えが来る(2021.05.18)
- [No.1049-1]答えが来る(2021.05.16)
- [No.1048-2]二十四の瞳(2021.05.13)
コメント