[No.1033-1]小バエの憂鬱
No.1033-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
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時々、お風呂場に現れる一匹の小バエ・・・。
「・・・朝からする話?」
「いいじゃん、べつに」
どこから来てどこに行こうとしているのか?
真剣に考えることがある。
「頭でも打ったの?」
「失礼ね!どこも打ってないわよ」
とは言うものの・・・。
そう思われても仕方ないのは理解している。
「あえて答えるなら、排水溝から来て・・・」
そんなの言われなくても分かっている。
生態は調査済みだ。
「それなら何で悩んでるのさ?」
「いいじゃん、べつに」
本日、2回目のセリフだ。
「まぁ、いいわ」
「で、その小バエはどうなったのさ?」
数日間、お風呂場の壁でじッとしていた。
その後、姿が見えなくなった。
「どこかに飛んで行った?」
「かもしれないし」
死んでしまったのかもしれない。
まぁ、そう考えるのが妥当だろう。
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