[No.1034-1]水道水
No.1034-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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僕らの時代の学校“あるある”だと思う。
自信はないが・・・。
「最近はマイボトルが多いよね」
「私もそうよ」
昔々はボトルではなく水筒だった。
根本的には同じものだが、おしゃれ度も性能も異なる。
「僕らの時代は透明の水筒が流行でさ」
「透明?タッパみたいね」
そう・・・用途は違うが質感はまさしくそれだ。
中身が丸見えで、ある意味便利だった。
「マイボトルの話なの?」
「あっ!じゃないよ」
少し話が脱線してしまった。
同じ水物には変わりはないが・・・。
「小学生の頃とかさぁ」
「喉が渇いたらどうしてた?」
今なら自販機やそれこそマイボトルだ。
でも、当時はそうはいかなかった。
「水筒は?」
「持ってたけど・・・」
身近で手軽なようでそうでもなかった。
水筒は特別な存在だった。
「だから、学校に持って行くのは珍しかったんだ」
夏場にほんの数日程度、持っていった。
カチコチに凍らせて。
「凍らせて?」
「夏場の定番だよ」
ただ、保温能力もなく、タオルで包む程度だった。
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