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[No.1030-2]決定的瞬間

No.1030-2

「まぁ・・・偶然という点では似てなくはないけど」

言い換えれば、決定的瞬間というものだ。
さっきの1枚だってそう見れるものじゃない。

「何だか分かったような分かんないような・・・」
「私もそんな感じ」

話を広げておいて無責任だとは思う。
でも、そんなことでも話題にしたくなる日もある。

「やっぱり何かあったでしょ!?」
「何もないわよ」

でも、心に何か引っ掛かるものがある。

「それならいいけど・・・」
「最近、忙しいそうだったから心配だよ」

確かにそうだった。
大規模なプロジェクトをチームのみんなと無事にやり遂げた。

「まぁ、リーダーがあんなイケメンなら」
「あなたじゃなくてもやる気が出るわよ!」

そうだった・・・忘れてた。

「忘れてた?ほんと大丈夫?」

そう言えば彼に企画書を褒められ、重要な仕事も任された。

「もしかして・・・あなた・・・」
「ん?なに?どうしたの?」

同僚に指摘され気付いた。
私はその瞬間に恋に落ちていたんだと。
S1030
(No.1030完)
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