[No.1020-1]女子化・男子化
No.1020-1
登場人物
女性=牽引役 男性=相手
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「釣りが趣味だったなんて知らなかったわ」
彼が中学時代の話をし始めた。
「当時、釣りのマンガも流行ってさ」
男子なら一度は通りそうな道だ。
けど、女子ならある問題が起きる。
「何だよ、問題って?」
「エサよ、エサ」
釣りに詳しくはないが、何をどうするかは知っている。
もちろん、エサのことも。
「あぁ、なるほどね」
「確かに苦手なのかもしれないな」
もちろん、大丈夫な人も居るだろう。
それにグロテクスなエサだけでもないだろうし。
「知ってるんだ?」
「まぁね」
それについては、以前テレビで見たことがある。
「釣れる、釣れないより」
「その場所に居るだけで幸せだったな~」
彼曰く、釣果は二の次だったらしい。
日曜日にまったりと過ごす、それが良かったらしい。
「そうね・・・分かる気がするよ」
「友達と何を話すわけでもなく・・・」
それぞれ思い思いの時間を過ごす。
それが醍醐味ということらしい。
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