« [No.1020-1]女子化・男子化 | トップページ | ホタル通信 No.451 »

[No.1020-2]女子化・男子化

No.1020-2

「でも、中学卒業と共に」
「パッタリと行かなくなって」

となると、高校進学が影響しているのだろう。
別々の高校に進んだ・・・とか。

「あぁ、まさしくその通りだな」
「なぜだか、友達も釣りも距離が遠のいて」

どちらもそれっきりだったらしい。
でも、シチュエーションは違えども似たことはよくある。

「再開しようとは思わなかったの?」
「何度もあったよ」

けど、再開はしなかった。
きっとそこに深い理由があるのだろう。

「生きたエサが苦手になって・・・」
「えっ!?それ・・・」

深い理由ではなく、女子化していたのが原因のようだ。
何とも情けない理由だ。

「情けない?君だってそうだったじゃないか」
「あくまでも私は女子なのよ?」

一緒と考えるところが男子というか子供というか・・・。

「と、とにかく、再開したかったけどきっかけがなくて」
「じゃあ、好都合だったわけじゃない!」

嫌がる彼を無理やり、ここに連れてきた。
秋晴れの空に、水平線がよく似合う。

「生きたエサが苦手だって・・・」
「女子が男子化することだってあるでしょ?」
S1020 
(No.1020完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.1020-1]女子化・男子化 | トップページ | ホタル通信 No.451 »

(041)小説No.1001~1025」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« [No.1020-1]女子化・男子化 | トップページ | ホタル通信 No.451 »