[No.1020-2]女子化・男子化
No.1020-2
「でも、中学卒業と共に」
「パッタリと行かなくなって」
となると、高校進学が影響しているのだろう。
別々の高校に進んだ・・・とか。
「あぁ、まさしくその通りだな」
「なぜだか、友達も釣りも距離が遠のいて」
どちらもそれっきりだったらしい。
でも、シチュエーションは違えども似たことはよくある。
「再開しようとは思わなかったの?」
「何度もあったよ」
けど、再開はしなかった。
きっとそこに深い理由があるのだろう。
「生きたエサが苦手になって・・・」
「えっ!?それ・・・」
深い理由ではなく、女子化していたのが原因のようだ。
何とも情けない理由だ。
「情けない?君だってそうだったじゃないか」
「あくまでも私は女子なのよ?」
一緒と考えるところが男子というか子供というか・・・。
「と、とにかく、再開したかったけどきっかけがなくて」
「じゃあ、好都合だったわけじゃない!」
嫌がる彼を無理やり、ここに連れてきた。
秋晴れの空に、水平線がよく似合う。
「生きたエサが苦手だって・・・」
「女子が男子化することだってあるでしょ?」
(No.1020完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
| 固定リンク | 0
「(041)小説No.1001~1025」カテゴリの記事
- [No.1104-2]ウンチの絵文字(2022.04.17)
- [No.1025-2]迷子(2021.01.13)
- [No.1025-1]迷子(2021.01.12)
- [No.1024-2]近すぎると見えないもの(2020.12.26)
- [No.1024-1]近すぎると見えないもの(2020.12.25)
コメント