[No.1018-1]歩きスマホとあの香り
No.1018-1
登場人物
女性=牽引役 男性=相手
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「もう・・・しなくなったね」
「そうだな」
数日前まではあんなに独特の香りを放っていたのに。
相変わらず時の流れは早い。
「覚えてる?」
「もちろんだよ」
3年前の今頃、私たちは付き合い始めた。
そのきっかけにあの香りも含まれている。
「あの時さぁ・・・」
「ほんと・・・笑っちゃうね!」
私たちは衝撃的な出会いを果たした。
それはもう・・・かなりの衝撃だった。
「あはは!」」
「まさしくそうだったな」
あの時、歩きスマホでぶつかってしまった。
お互いスマホに夢中だった。
「見てた動画も同じだったと言う偶然・・・」
「それな!」
それこそ運命的な出会いを感じた。
ドラマのような展開が、今、起きていると。
「で、あの香りもしてた・・・と」
「だね!」
あの花の香りは今でも忘れることができない。
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