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[No.1012-1]役に立ってる?

No.1012-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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「こんな所でよく勉強できるわね?」
「そう?逆にこんな所じゃないと出来ないの、私」

反対に、私は絶対に無理だ。
勉強するなら究極に静かな環境がいい。

「家に居るときはどうしてるの?」
「スマホで音楽を鳴らしてる」

私なら、うるさいことに加えて聞き入ってしまう。
つまり・・・勉強など到底できやしない。

「そんな環境でよく集中できるわね?」
「本当はもっとうるさくてもいいけどね」

これを集中力と言っても良いのだろうか?
ある意味、超鈍感とも言えなくもない。

「けど、成績は上位なんだよな・・・」
「えっ?なんか言った」

なるほど・・・うるさくても集中しているわけだ。
それなら、静かでもいいのにと思ってしまうが。

「聞いているけど聞いてないの!」
「何だかよくわかんないよー!」

それにしても友人の勉強に付き合わされる私が居る。
もちろん私は勉強しない・・・というよりできる環境にない。

「なんでわざわざ私を誘うのさ?」

少なくとも勉強ではお役に立てない。
成績は友人よりもはるかに下だからだ。

(No.1012-2へ続く)

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