[No.1014-1]青臭い(裏)
No.1014-1 [No.1013-1]青臭い(表)
登場人物
女性=牽引役 男性=相手
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「ねぇ、どう思う?」
「そうだなぁ・・・」
最近、あることが起こり始めた
通学途中にすれ違う男子とやたら目が合う。
「教えてよ、同じ男子でしょ?」
「うーん・・・」
あまり真剣に考えてはいない素振りだ。
もしかして・・・。
「そもそも興味がない?」
「うーん・・・」
一向に話が前に進まない。
やはり、男子に聞いたのが間違いなのだろうか?
「多分、多分だよ?」
「えっ!なになに!」
ここ最近は毎日のようにすれ違っている。
もちろん、そうなるように私が合わせているわけではない。
「向こうが意識しているのかもしれない・・・し」
「やっぱり!?」
私から何らかのアピールをしたことはもない。
けど、最後の“し”が気にならなくもないが・・・。
「意識してないのかもしれない」
「なにそれ!?」
結局、分からないってことだ。
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