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[No.1011-1]親孝行と親不孝

No.1011-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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「ねぇ、聞いていい?」
「ん?何を?」

最近、ある疑問が湧いてきた。
本当は疑問ではなく後悔という言葉の方が似合う。

「親不孝って何だと思う?」
「えー!?急になにぃ!?」

私は大きな勘違いをしていたのかもしれない。
親不孝の意味を・・・。

「ごめん、なんか重い話をして・・・」
「構わないけど急だからビックリしちゃって」

数日前にある親子を見掛けた。
親子と言っても、若い親と小さな子供ではない。
中年の母親と20代くらいの息子らしき子供のことだ。

「その親子がどうかしたの?」
「うん・・・」

主観で申し訳ないが、すねかじりに見えた。
根拠は何も無いが。

「もしかして自分もそうだから?」
「つまり・・・それが親不孝の質問ってこと?」

当たってもいるしハズレてもいる。

「そうね、ただ・・・」

親不孝であって親不孝ではない。
禅問答のようで申し訳ないが。

(No.1011-2へ続く)

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