ホタル通信 No.441
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
特別編(第三部)
さて、最後の第三部ではなぜ実話ベースの小説にしたかを書きたいと思います。
これも何度か記事にしていますが、当初は明確なポリシーがなく振り返るとSF的な要素が強い作品もあります。その内、幸か不幸か身の回りで、色々と変わったことが起こり始め、決定打になったのが“せいじゅうろう”、つまり“菜緒”の存在でした。
彼女は実在の人物で、正確には“奈央”と書きます。当初、小説の登場人物に名前を付けていた時、“なお”と読む名前が多いのはそのせいです。
早い話、日常を小説風に切り取れば、ネタに困らないように思え、それならばその路線で行こうと決めました。
ですからポリシーは比較的早い段階で固まり、ナンバーで言えばNo.10を超えたあたりから実話ベースの話になりました。ただ、残念ながら実話ベースでスタートしたものの、最近はその傾向が弱まりつつあります。これが私が言っている“感性が鈍ってきた”であり、このままブログを続けて行くべきかの判断基準でもあります。
話を戻すと、日常を切り取りながらも、奈央を応援する、奈央を存在を知ってもらう・・・これも隠れたポリシーでした。
不器用な生き方をしているというより、小さい頃から色々な面で恵まれない彼女でした。それを“せいじゅうろう”シリーズとして掲載を続けてきました。余談ですが、当初は小説をシリーズ分けしようと考えていましたが、蓋を開けてみると、シリ-ズ化したのはこれだけでした。雨女、雨男に関する小説も多く発表しているので、本来ならシリーズ化が可能なんですが、なぜだかそれには至りませんでした。
最後に、あらためてここまでお付き合いをしていただいた読者の皆様、本当に感謝いたします。特に拍手までしていただける方の存在も今やブログを続ける原動力になっています。
さて、1001話目以降ですが、少しお休みをいただいてから変わらず続けていくことにしましたので、よければまたお越し下さいね。
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