[No.982-2]うわ手な彼
No.982-2
「面白いよ」
「じゃ・・・聞くけど」
良いことを思いついた。
そこまで言うなら、意地悪く質問してみることにした。
「そう言えば、来月・・・」
「誕生日だろ?」
すかさず彼が答える。
まぁ・・・これはこれで嬉しいが。
「そ、そうなんだよね」
「何だよ・・・欲しいものでもあるのか?」
さっきまでは無かった。
でも、今は違う。
「新しいメイク道具、揃えようかな・・・」
「化粧品か?」
この際、何でも良い。
彼を試せれば。
「散々、そんな動画見てたら分かるよね?」
「まぁ・・・そうだな」
おそらく内容なんて覚えてない。
彼女が目当てなんだから。
「何にしようかなぁ~」
「アレもいいし、コレもいいし・・・」
もちろん、特別欲しいものはない。
でも、この際、ブランド品で攻めてみよう。
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