ホタル通信 No.428
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.558 壊れたおもちゃ
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性
またまたセミの話ですね。ここまでくるとセミが好きなんだと認め
ざるを得ないかもしれません。
ただ、タイトルや内容からすれば、死にかけたセミを“壊れたおも
ちゃ”と表現するのは不謹慎かもしれません。でも、たかが昆虫
とは言え、そこに命を感じ、向き合っているからこそ、生まれた小
説です。
それこそ息も絶え絶えで、その姿はまるで壊れたおもちゃの何物
でもありません。ですが、壊れたおもちゃのまま終わらせず最後
は電池切れ・・・で終わらせることにしました。
やさしさ?いいえ・・・どちらかと言えばやや残虐性ある表現に近
いと思っています。
それにしてもどうしてセミに心動かされるのでしょうか?他にも昆
虫はいっぱいいるのに・・・もしかしたら、元気な姿と死に行く姿の
ギャップが大きいからかもしれません。
まぁ、単純によく見掛けるだけかもしれませんけどね。カブトムシ
やクワガタが死んでいる姿を見掛けますか?他の昆虫はどうで
しょうか?ゼロではないものの見掛けることは殆どありません。
そう考えると彼らはとても身近な存在なんですよね。いつの間に
か私はその存在を認めてしまっているのかもしれません。電池
交換が出来ない彼らのことを。
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