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[No.966-1]白いワンポイント

No.966-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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「おはよう!」

今日はあいにくの雨だが、逆に気分がいい。
久しぶりに傘を買い替えたからだ。

「あれ?その傘・・・」

さすが友人・・・察しがいい。

「分かるの?」

しらじらしく答える。
もちろん、気付いて欲しかったわけだが。

「おしゃれじゃん!」
「でしょ!」

単色ではなく、ワンポイントで色が付いている。
控えだが、それがかえって良いアクセントになっている。

「特にそのワンポイントがいいね!」
「さすが、おしゃれ番長!分かってるねぇ~」

悔しいけど、おしゃれ度は彼女の方が上だ。
だからこその嬉しい発言だ。

「どこで買ったの?」
「これはねぇ・・・」

しばらく私の自慢話が続いた。

「・・・そんなに高くもなかったし」
「ハイブランドでもないんだけどね」

ブランド品だとそれだけで評価が高くなる。
安くて良いもの・・・これこそおしゃれ度が試される。

(No.966-2へ続く)

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