[No.966-1]白いワンポイント
No.966-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
-----------------------------
「おはよう!」
今日はあいにくの雨だが、逆に気分がいい。
久しぶりに傘を買い替えたからだ。
「あれ?その傘・・・」
さすが友人・・・察しがいい。
「分かるの?」
しらじらしく答える。
もちろん、気付いて欲しかったわけだが。
「おしゃれじゃん!」
「でしょ!」
単色ではなく、ワンポイントで色が付いている。
控えだが、それがかえって良いアクセントになっている。
「特にそのワンポイントがいいね!」
「さすが、おしゃれ番長!分かってるねぇ~」
悔しいけど、おしゃれ度は彼女の方が上だ。
だからこその嬉しい発言だ。
「どこで買ったの?」
「これはねぇ・・・」
しばらく私の自慢話が続いた。
「・・・そんなに高くもなかったし」
「ハイブランドでもないんだけどね」
ブランド品だとそれだけで評価が高くなる。
安くて良いもの・・・これこそおしゃれ度が試される。
| 固定リンク | 0
「(039)小説No.951~975」カテゴリの記事
- [No.975-2]話したいこと(2020.04.17)
- [No.975-1]話したいこと(2020.04.16)
- [No.974-2]After Tone(2020.04.14)
- [No.974-1]After Tone(2020.04.12)
- [No.973-2]ここにも春が(2020.04.10)
コメント