ホタル通信 No.423
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.485 空の彼方へ
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性
肝心の“何を見上げているのか”は、最後まで伏せたままです。特に深い意味はなく、物語に大きく関係しないため外しました。
見上げているのは、“あべのハルカス”です。ほぼ真下に歩道橋がありますので、そこで見上げている設定です。
この小説を一言で言えばアンニュイな状況を描いたものです。
最近、あまり書かなくなったタイプの小説です。
作者にとっての静かさは、小説のように雑踏の中で感じることが多く、本当に静かな場所ではそれを感じることがありません。
もう少し闇っぽく表現するとすれば、人が多ければ多いほど、孤独感があると言うことです。この小説はそんな気持ちを描いていると言えますね。
なぜ描いたのか、明確な理由は覚えていません・・・というより多分、理由はなかったと思います。そんなこんなで、どうにも掴みどころがない小説になってしまうので、ラストは恋バナ的な展開にしています。
まぁ、冬のホタルにとっては典型的なパターンですが、いつもオチを考えずに書いている割には、そこそこ収まりがいい小説だとは思っています。
あの時、ビルを見上げて何を想っていたのでしょうか?自分に問うてみたいですね。もしかしたら、タイトルの通り、空の彼方に何かを感じていたのかもしれません。
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