[No.964-1]マーボー豆腐
No.964-1
登場人物
女性=牽引役 男性=相手
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彼女からlLINEが来た。
今晩、食事を作って待っているという。
「それにしても・・・プッ!」
思わず笑いが出てしまった。
“笑み”ではない・・・間違いなく“笑い”だ。
「とにかく行ってみるか」
そろそろ言っておいた方が良いだろう。
大きな恥をかかないうちに。
「今晩はいつものマーボーだよ」
「それ好きなんだよな!」
極端に言えば毎日でも食べたいくらいだ。
特に彼女の作るマーボー豆腐は絶品だ。
「どこで覚えたんだよ、これ?」
「昔、料理教室に通ってたんだ」
(昔ねぇ・・・)
ちょっと気になりもするが、今日はこれが目的じゃない。
そろそろある事実を伝えないといけない。
「今日・・・大切な話があるんだ」
「えっ!?」
驚きの表情と共に、なぜか赤ら顔になっている。
「ちょ、ちょっと待って!ちゃんと聞きたいから・・・」
料理の手を止めて、食卓テーブルの椅子に座った。
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