[No.959-1]奇妙な踊り
No.959-1 [No.07-1]せいじゅうろう
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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「・・・」
「・・・」
無言で見つめ合う。
とは言え、“ラブラブ”だからではない。
「いやぁ~めでたい!」
「ほんとだね」
何がめでたいのか、細かいことは気にしない。
菜緒(なお)と居るとこれが日常だ。
「あの時、何考えてたん?」
「それは菜緒と一緒だよ」
さっき、リラックマの店に寄った。
その時、あるぬいぐるみを見つけた。
「“これ欲しい!”ってこと?」
「そうだよ、だから買った」
彼女に無言でねだられたわけではない。
もちろん、見つめられたからでもない。
「俺も“欲しかった”からね」
「だって・・・プッ!」
かわいいのもあるが、どちらかと言えば笑える。
それに正月らしい“ネタ”だ。
「笑ろうたら失礼やん!」
「・・・プッ!」
彼女も堪えきれずに笑った。
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