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[No.952-1]光になりたい

No.952-1     [No.07-1]せいじゅうろう

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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知り合いから、ちょっと変わった品をいただいた。

「へぇ~なるほど!」

簡単に言えば、光エネルギーを利用したエコなランタンだ。

「これ、どう?」

翌日、さっそく、菜緒(なお)に見せた。
どんな反応をするか楽しみだった。
人一倍、この手の物に反応を示すからだ。

「・・・」
「えっ・・・何もなしかよ?」

想定外の反応だった。
全くと言っていいほどの無反応ぶりだ。

「・・・何か足りないね」
「標準語ぉ!?」

神妙な表情よりも言葉遣いが気になった。
もしかして、初めて聞く標準語かもしれない。

「なに驚いてんねん!」
「そりゃ、驚くよ・・・」

ただ、少し話が逸れてきた。
早めに本題に戻さないと・・・。

「だから、どう、これ?」
「だ・か・ら、何か足りないねん・・・」

ある意味、よくやく落ち着いて話せそうだ。

(No.952-2へ続く)

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