[No.953-1]禁断の果実
No.953-1
登場人物
女性=牽引役 男性=相手
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「久しぶりだね」
「・・・だな」
高校時代に付き合って彼と5年ぶりに再会した。
共通の友人の“計らい”だった。
「別に避けていたわけじゃないぞ」
「それを言うなら私もそうよ」
だからと言って寄りを戻すための“計らい”ではない。
ちょっとした同窓会のようなものだ。
「・・・で、彼女とは?」
「今でも仲直りできてない」
当時、彼と先に付き合ったのは彼女の方だった。
その彼女とは・・・私の親友だ。
「まぁ・・・そうなるよな」
彼に恋心を抱いていたのは私も同じだった。
電車の中で彼を見ていたのは親友だけじゃない。
けど、先に親友から相談を受けてしまった。
「うん・・・謝る勇気もなくて・・・」
「私が悪いのに」
ある日、その共通の友達を通じて親友が告白した。
彼もそれにOKした。
「けど、びっくりしたよ」
それを知った私は、直接彼にアプローチした。
この段階で私は禁断の果実を手にしたことになる。
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