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ホタル通信 No.417

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.555 少し照れながら
実話度:☆☆☆☆☆(00%)
語り手:女性

タイトルだけで内容が思い出せるもの、逆にタイトルだけでは思い出せないもの・・・今回の小説は後者になります。

実話度はゼロですが、もちろんきっかけはあります。ただ、あると言いながらも全くそれを思い出すことができません。話の内容からすれば、ドラマのワンシーンのような空気感がありますね。
さて、手法としては前半、何が行われているか隠しながら、後半に入っていくパターンです。
とは言え、後半になってもオブラートに包まれたような感じで話が展開していきます。

タネあかし・・・というほど大袈裟なものではありませんが、相手の人、どうして“しゃがみ込んでいた”のか、分かりますか?
そうです、花の写真を撮っていたわけです。
あえて直接的な“写真”や“撮る”といった言葉を使わず、雰囲気だけでそれを伝えようと考えました。
「そう言うと手に持っていたそれを、軽く私に向けた」の部分が一番、カメラを意識させるシーンだと思います。

最後のシーンは読み直してみると、最初は自分でも?だったのですが、ようやく意味が分かりました。つまり、相手の方に頼まれて早い話、モデルを務めたわけです。
ただ、手だけが花に写り込むようにしたのか、全身だったのかは作者も決め兼ねていますが、タイトルからすれば後者だったのだろうと結論を付けています。
T417
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