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[No.956-1]大掃除

No.956-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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「これはどう?」
「・・・要らない」

さっきは大きすぎた。
今回は逆に小さすぎる。

「もぉ!贅沢ね」

年末を控えて大掃除を手伝うはめになった。
ただ、そんな時によくある光景が今の俺たちだ。

「これブランド物なのよ!?」
「それくらい分かってるよ」

ポーチ類が入っているという箱が山積みになっている。
化粧品を買った時に貰ったものがほとんどらしい。

「なんでこんな変わった形してるんだよ」
「さっきはさっきで・・・」

スパンコールが目に痛いほどの派手な一品だった。

「そう?」
「そうだよ!」

小物入れが欲しかっただけに、渡りに船だと考えていた。
けど、“これ!”といったものが見つからない。

「確かに変わった形はしてるけど」
「ほら見て・・・ピッタリでしょ?」

化粧品を入れて見せる。
言う通り、収まりがいい・・・というより、それ目的だろう。

「サイズはこれくらいでさぁ・・・」

ひとつひとつ品定めしていると来年になってしまう。
とりあえず、箱の大きさからめぼしを付けてもらうことにした。

「それじゃ・・・これなんてどう?」

箱的には良さそうな大きさだ。
問題はその中身だ。

(No.956-2へ続く)

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