[No.945-1]ブルーキュラソー
No.945-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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「ねぇ、“ブルーキュラソー”って知ってる」
聞いたことがあるような、ないような言葉だ。
ただ、言葉の響きから何となく予想はできる。
「カクテルの名前?」
「う~ん・・・ほぼ正解かな」
彼女がそれについて説明してくれた。
「なるほど」
「アルコール自体の名前なんだね」
カクテルになる前・・・
つまり、原料の一種と言っても良いだろう。
「でも・・・何だよ急に」
アルコールの話には程遠い時間だ。
まだ、昼にもなっていない。
「このネイルと似た色なんだよ」
わかりやすい例えだ。
ただ、この流れからすると、もしかして・・・
「ごめん・・・気付いてなかった」
真っ先に、僕に気付いて欲しかったに違いない。
以前、髪型を変えた時だって・・・。
「そう言えば、そんなこともあったわね」
「・・・今回は違う?」
彼女が小さくうなづく。
とりあえず、以前のような展開は避けられたようだ。
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